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動画で自社商品を発信する方法【1動画=1コンセプト理論】

2021年になって、5Gの普及ももうすぐそこまできていますね。
動画の時代に向けて、動画で自社の製品をアピールしようと考えている方も多いのではないでしょうか。

私がクライアント様の動画制作を通して、ブランディング動画について試行錯誤を繰り返しているうちに早1年が経ちました。制作に取り組む中で、

■ どんな動画を作っていいかわからない
■ 発信できるコンテンツがない
■ 競合の中でどのように差別化をするか

こんな悩みが絶えませんでしたが、少しづつ解決の糸口を見つけられるようになってきたように思います。
そこで今回は、クライアント様の動画ブランディングを1年担当して見えてきた、
「動画を用いて自社製品をアピールする際の、動画コンテンツのパターン例」をご紹介いたします。
この記事を読んで、自社製品やコンテンツをどのように動画コンテンツに落とし込むのか?の参考になれば幸いです。

やってみると意外と多かった動画発信のメリット


動画を発信していくメリットというのは、知識としても感覚としてもなんとなくわかりますが、実際やってみると思っていたよりもメリットが多いことに気づきます。
その中でも、思っていたよりも大きな効果を感じたポイントを3つご紹介いたします。


■ お客様のニーズがわかる
動画発信はSNSを使うことが多いですが、コメントやいいねの数からお客様の反応が分かりニーズを知ることができます。
一方的に発信するのではなく、お客様の声を取り入れていくことで、より密度の高い情報を発信することができるようになります。


■ 伝えることができる情報量が多い
テキストと写真のみの説明に比べると、動画によって伝えることのできる情報量の多さにびっくりします。
質感やサイズ感など、映像はもちろん音も使って伝えることができます


■ 商品だけでなく、「人」のファンにもなり得る
先にご紹介させていただく革製品の『万双』様では、開発サイドのインタビューやデザイナーへの密着など、商品だけでなく作り手についても発信しています。
作り手の哲学やものづくりへの姿勢から、作り手のファンになることで、商品に対して魅力感じることができます




伝えることが難しい。→動画をパターン化する。


「動画で何を伝えたいのか?」によって動画のテーマや見せ方は変わってきます。
どのような意図を伝えるのかによって、動画のパターン分けをしておくと、制作の助けになります。


【商品の使用感がわかるプロモーションビデオ】
こちらは商品がモノである場合は、作りやすいかと思います。
消費者が購入する前に実際の商品について、サイズや質感、色やディテールなどを知りたいと思うのは自然なことです。
商品のディテールや使用イメージを短い動画にまとめるだけで、商品についてたくさんの情報を伝えることができます。


【商品のレビュー動画】
プロモーション動画では商品の”スペック”を視覚的に伝えるというのが動画のコンセプトです。
レビュー動画では、おすすめの使い方、気付きにくいディテールの説明などを言葉と映像を交えながら伝えることができます。
話し手の表情が見えるため、開発の苦悩やこだわりなどを語ることも効果的ですね。


【開発の裏側を見せる】
商品ができるまでを、”作られている現場”を見せることがコンセプトです。
その商品がどのように出来上がっているのかを知ることは、興味をひいたり愛着がわいたりするきっかけになります。


【ライブ配信】
昨今のSNSでは「コミュニケーション」が重要視される傾向にあります。
ライブ配信はお客様とコミュニケーションをとるのにとても良く、お客様との距離を縮めることができますね。
コメントなどによって「どのようなニーズがあるのか?」「どのような情報を欲しているのか?」のような新たな発見をすることもあります。


“どこで”公開するかも重要です


どのようなツールや場で動画を公開するのか?も動画の見せ方に大きく関わってきます。

YouTubeの長尺でもゆっくり見られる動画だったり、インスタで隙間時間に15秒で伝わる動画だったり、、、
見せる場が変わることによって、動画の内容もクリエイティブ(見せ方)も大きく変わってきます。
「どんな視聴者がどのような状況で何を求めて見るか?」を想定することが重要です。
適切なツールで、適切な動画を発信していくことで、効果的な発信をすることができます。

SNSの使い分けについては別の記事で簡単にまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。

実際に弊社で制作した事例を紹介します。


今回は弊社HPでもご紹介しております『万双』様のyoutubeチャンネルで公開している動画をご紹介します。

1.〜4.は同じ商品を、それぞれのコンセプトによって形を違う動画に落とし込んでいます。
コンセプトを明確にしておくことで、一つの商品からでも複数の動画コンテンツを作れます。

1.商品PR
商品スペックを伝える。


革製品のサイズ感や質感はもちろんのこと、カード入れや小銭いれ、ファスナー部分などの詳細も動画なら短い時間で伝えることができます。
クローズアップやスローなど、編集によって強調したい部分を伝えるというのも効果的です。


2.レビュー動画
商品の価値を伝え、提案する。


商品の簡単な説明や、開発の裏側などを語っています。
メンテナンス方法やおすすめの使い方を提案することで、商品の訴求にもつながります。


3.商品ができるまで
新作のプロトタイプを製作しているデザイナーに密着。


一つの商品がどのような想いで、どのような哲学で、どのような技術で作られているのかを見せることによって、商品のスペックとは別の”価値”を伝えることができます。
この動画はあえて長尺で作っていますが、インタビューなどでまとめて短めの動画にしても効果的です。



4.視聴者のリクエストや質問への対応
視聴者からいただいた商品に対しての質問へ動画を使って返答。


ご紹介した1.「商品PR」動画のコメント欄にいただいた、商品の質問に対しての返答を動画で行いました。
個別に質問に対応するのではなく、今後同じ疑問を持ったお客様に対しても参考になるように動画として残しています。


5.ライブ配信
リアルタイムでコメントや質問に応えてコミュニケーションをとりながら魅力を伝える。
また、ブランドや人のファンになってもらう。


先でも述べたように、お客様のコメントや質問から新たな発見もあります。
雑談ベースのものや一挙に商品紹介をするなど、ライブ配信にも様々な形があります。


まとめ

以上、私がブランディング動画制作を担当してみて分かったことをまとめてみました。
動画制作はクオリティの高いものを作ろうというところに目が行きがちですが、動画で伝えるコンセプトを明確にすることが良い動画を作るための第一歩になります。

動画が複数になっても良いので、一つの動画で伝えるメインのコンセプトを明確化しておくことで制作の方向性がおのずと見えてきます。また、コンセプトがはっきりしていれば動画の分析もしやすくなります。
ぜひ、1動画=1コンセプト理論を活用してみてください。

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この記事を書いた人

宇野 凌平

クリエイティブ & ディベロップメント Division