昨年リリースされました、AmazonPayの新バージョン(CV2)について、
旧バージョン(CV1)を利用中の事業者に対して、先月末から移行に関する案内が届くようになりました。
案内には旧バージョンが近い将来使えなくなる可能性が明記されているため、
移行をご検討中の事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
先日、弊社でも新バージョンを導入する機会がありましたので、
今回は移行するメリットや、注意点などをまとめてみたいと思います。
そもそもAmazonPayとは?
AmazonPayは、Amazonに登録されている住所情報・クレジット情報を利用して、
別のECサイトでもお買い物が出来るようにするサービスです。
ECサイトでサイトの離脱に繋がりがちな、会員情報の登録や、クレジット情報入力を、
Amazonに登録済みの情報から行えるため、新規顧客の獲得に期待が持てるサービスとなっております。
CV1導入時のものとなりますが、こちらの記事に導入効果なども記載しております。
CV1とCV2の違い
CV1とCV2の大きな違いは以下の3つになります。
1.ITPへの対応
ITP(Intelligent Tracking Prevention)は、Cookieを利用した広告やアフィリエイトから、
ユーザーのプライバシーを保護するブラウザの機能です。
CV1ではCookie機能を利用してAmazonPayの機能を実現していたため、
ITPの保護機能がAmazonPayの機能を影響を与えてしまう可能性がありました。
CV2ではCookieを使わずに、AmazonPayの機能を実現しているため、
ITPによる影響を受けなくなっています。
2.サイトデザインへの影響の減少
CV1ではAmazonPayボタンのサイズを4種類から選択するようになっておりましたが、
CV2では事業者側で自由にサイズの変更が可能になっています。
また、CV1では、ウィジェットとして住所情報・クレジット情報を
サイト内に埋め込んでいましたが、CV2ではAmazon側の画面で選択するようになったため、
サイトのデザインに与える影響が少なくなっています。
3.オーソリのエラー制御が容易
CV1ではオーソリ(決済)の結果がエラー時の制御を事業者側で実装しないといけませんでしたが、
CV2でのオーソリはAmazon側の画面に遷移して実行されるので、正常時とエラー時に戻るURLを指定するだけで、エラーの制御などはしなくても良くなりました。
また、CV2に移行した事業者では、AmazonPayでの決済を選択後の 購入率が改善したとの結果が出ているようです。
購入フローなどは、AmazonPayのデモサイトで確認が可能となっております。
CV2導入時の注意点
導入していて、考慮が必要だなと思った点が1つあります。
それはオーソリ時にAmazon側の画面(以下画像の画面)に遷移した時に、ユーザー側でブラウザを閉じられる可能性があるという点です。
通常オーソリ処理は、注文確定した後に実施されると思います。
問題となってくるのはオーソリの前に、受注を登録するような仕様でプログラム組まれていると
オーソリ途中でブラウザを閉じてしまった場合、オーソリが通っていない受注が残ってしまうためです。
対処方法はオーソリの後に、受注登録を持ってくるようにしたり、途中でブラウザを閉じた受注情報は、あとから見てわかるようにするなど色々となりますが、多くはないとはいえ可能性があるため、考慮が必要だと思います。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
少し難しい話となってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
AmazonPayは新規顧客の獲得にとても効果のあるサービスです。
導入を考えられている事業者様も多く、弊社でも導入のお手伝いをさせて頂く機会も増えてきております。
導入や移行をお考えの場合は、お気軽にご相談いただけたらと思います。