先日、ChromiumベースのMicrosoft EdgeのRC版(正式リリース前テスト版)が公開されました。
昨年より、EdgeがChromiumベースになることが発表されていたのですが、いよいよ来年の1月15日にリリースが予定されています。
Chromiumとは
Chromiumとは、オープンソースのウェブブラウザプロジェクトです。名前の響きからも想像できるかと思いますが、GoogleChromはこのChromiumをベースに作られています。また、ウェブブラウザOperaも2013年からChromiumをベースに作成されています。
何が変わるのか
Chromium版Edgeに変わることにより、従来と比べて約2倍高速になるそうです。また、IEのみしか対応していないサイトのために「Internet Explorerモード」が用意されており、IE11互換でサイトをブラウズすることが可能です。これにより、サイトによってEdgeとIEを使い分けしていたユーザーは、Edgeだけで完結することが可能です。
また、Chromiumベースになったことにより、Mac版Edgeも提供される予定です。
IEはどうなるのか
MicrosoftはIEの後方互換のために、EdgeとIEの2つのブラウザを提供してきました。IEに対応していないWeb技術も増えてきており、Microsoftとしては徐々にIEを縮小させたい思いがあるように見えます。
Internet Explorer の今後について – Japan IE Support Team Blog
上記でも記載しましたが、Chromium版EdgeがIE11互換で動作することにより、ユーザーがIEを使う必要性がなくなります。正式リリース後に出荷されるPCに関しては、IEは搭載されておらずEdgeのみがインストールされるようなので、IEは確実に減少していくかと思います。
私たちのWeb制作においても、IEを今時のリッチなコンテンツに合わせるのが難しい状況でした。Windows標準ブラウザがChromiumベースになるという方向転換を行ったことにより、多様なブラウザと同等レベルのコンテンツを提供できるようになるため、サイト制作側の視点から見ると、とても期待が大きいです。
IEのサポートがいつまで行われるか正式な発表はありませんが、IEを使っている方は、この機会にEdgeに移行した方が良いでしょう。