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ECサイトのアナリティクス分析ポイント vol.1 ユーザー動向

こんにちは営業・コンサルなどを担当しております木下です。
ECサイトを運営してる方の多くはGoogle Analytics(以下GA)を使ってアクセス解析を行っているかと思いますが、サイトの課題が見えるほどしっかりと分析できていますでしょうか。
今回から数回に渡り、私がサイト改善の際に見ているGAのポイントをご説明いたします。

はじめに:絶対やるべき3つの設定

1.コンバージョン設定
ゴールですね。ECで言えば間違いなく入るのは購入完了後のいわゆる“サンクスページ”。
このページが表示された際にコンバージョン達成と設定します。
さらに、コンバージョンまでの経路を設定することで、どこで離脱が起きたかを確認する事ができます。
ECサイトの中でもよく問題に上がる「カゴ落ち」対策です。

■設定方法はこちらのサイトで
https://siteanatomy.com/role/conversion.html

2.Eコマース設定
この設定をしておくと、何が何件売れて売上がいくらかといったECシステムで確認しなければならない売上情報をGA上で確認することができます。

■設定方法はこちらのサイトで
https://wacul-ai.com/blog/access-analysis/google-analytics-setting/e-commerce/
※一部のレンタルカートシステムではEコマース設定ができな物があります。
 方法がわからない場合は「ECシステム名 [スペース] eコマース設定」で検索してみましょう。

3.サーチコンソールとの連動
主には検索されたキーワードをGAで見る事ができるようになります。
最近ではどんどん検索クエリが見れなくなってきてますが、まだまだ参考にできるかと思います。

■設定方法はこちらのサイトで
https://wacul-ai.com/blog/access-analysis/google-analytics-setting/googleanalytics-searchconsole/

以下本編

アクセスとユーザー動向を見る

メニュー:ユーザー⇒概要

一番見る機会が多いところかと思いますが、ポイントはその数値をどう評価するかです。
アクセス数に目が行きがちですが、まず見るところはページ/セッション、平均セッション時間、直帰率の3つ。

1.期待を持ってサイトに訪れたユーザーに期待通り(以上)の情報を見せられているか
まずは直帰率を見ます。直帰とは、サイトに訪れたユーザーがどのページにも移動せず、そのサイトを離れてしまう事をいいます。
LPなどの単一ページの場合は別ですが、複数ページで構成されるサイトで直帰が起こる理由は“期待して訪れたサイトに求めていた情報が見当たらなかったから”です。

アクセスをしてもらいたいがために過度な広告表現で期待値を高めすぎたり、ファーストビューにその情報がなかったりです。
広告経由のLPなどでは直帰率が80%前後あるのもザラですが、検索経由で訪れたユーザーの直帰が50%をこえている場合は黄信号だと思われます。

〇改善ポイント
アクセス前ページと着地ページの内容を連動させる。

2.ユーザーがどれくらい情報を読んでいるか
2つ目はページ/セッションでどれくらいサイト内を回遊しているかを確認します。
この数値は多いに越したことはありませんが、扱っている商材などにより評価が変わってきます。
これは欲しい物を探すタイプと必要な物を探すタイプという分類で考えています。

欲しい物を探すサイトの例はアパレル系などがあげられます。
こちらのサイトはページ/セッションは顕著にコンバージョン率と比例してきますので、商品登録数にもよりますが、10ページ以上を目指して行きましょう。

必要な物を探すタイプの通販は症状別の健康食品などです。
必要な物は限られているのでページ/セッションが多いという事は商品に辿り着きにくい構造なのかもしれません。
少ないクリックで目的の商品へユーザーを届ける事が理想ですのでページ/セッションも3~5ページで最適な場合もあります。

〇改善ポイント
ページ/セッションが1~2の場合
トップページの構成に問題あり。ファーストビューでどのようなサイトかがわかりにくい。
求めているような商品が“ありそうな気配がしない”。

ページ/セッションが2~3の場合
商品一覧がわかりにくい。ナビゲーションが使いにくい

ページ/セッションが3~
関連商品などの配置が悪く、他に良い商品がある事を伝えられていない

なお、ユーザー⇒概要で見る事ができる上記の数値はサイト全体の平均値となりますので、同じサイト内に広告経由のLPがある場合は平均値を乱している場合があります。そのような場合はLPを切り離して別のプロパティとして設定するか、行動ページで個別に見る必要がありますのでご注意ください。

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この記事を書いた人

木下裕嗣

Solution & Consulting Division