2023/7をもってUA(ユニバーサルアナリティクス)の計測が終了し、GA4への切り替えが必須となりました。
今回はGA4とUAでの計測方法の違いについてご説明します。
目次
離脱率
UA:離脱数/全体のページビュー
GA4:離脱数/セッション数
分母がページビューではなく、セッション数となります。
セッション間隔(継続して計測する時間)
UA:1分~4時間(デフォルト30分)
GA4:5分~7時間55分(デフォルト30分)
UA,GA4ともに、デフォルトでは、30 分間操作がなければ(画面を放置)セッションが終了します(タイムアウトします)。
このタイムアウトする時間は、それぞれ設定時間が異なります。
設定方法はこちら↓
※放置することなく、継続して操作する場合は下記の通りとなります。
UA:24時間で切れ、新しいセッション計測
GA4:制限なし
UA
最後のページの表示時間-最初のページの表示時間
GA4
最後のイベント発生時間-セッションスタートイベント発生時間
GA4では、イベントベースの計測となります。
GA4での計測はページの閲覧を開始すると、「session_start」というイベントが発生します。
最後のイベントはセッションに限らず「クリック、ページビュー」など、最後に行われた何かしらのイベントが対象になります。
キャンペーンソース(流入元、参照元)の変更
キャンペーンソース(流入元、参照元:どこからサイトに流入したか)
例えば、ユーザーが次の行動でサイトへ訪れたとします。
その際のセッション計測ルールはUAとGA4とで異なります。
例:検索から流入し一旦離脱→SNSから流入
この場合、UAでは
1セッション(検索からの流入)+1セッション(SNSからの流入)=2セッション
GA4では
1セッション(検索からの流入)=1セッション
セッションは切れず継続されます。
※セッション計測時間で設定している時間内の再訪問に限ります。デフォルトでは30分以内の再訪
日付をまたいだ時
セッション中に午前0時をすぎると新しいセッションが
UA:始まる
GA4:始まらない
GA4ではセッションが切れず計測されます。
セッションが切れるタイミングまとめ
「直帰率」がなくなり「エンゲージメント率」が新しい指標へ
GA4が発表されたとき一番注目された「直帰率の廃止」
これに代わる新しい指標が「エンゲージメント率」となります。
直帰率:低ければ◎
エンゲージメント率:高ければ◎
UAでは、3秒みてサイトを閉じても、10分サイトをみて閉じても同じ「直帰した」とみなされました。
GA4では、エンゲージメントのあったセッションをエンゲージメント率として算出します。
下記のいずれかに該当したセッションが「エンゲージメントのあったセッション数」となります。
- 10秒以上継続したセッション
- コンバージョンが1件以上発生したセッション
- 閲覧(ページビュー)または動画視聴が2件以上発生したセッション
実際の管理画面を比較してみましょう。
UA
GA4
こちらは同じ期間で計測したUAとGA4のデータです。
例えば、検索からの流入(Organic Search)のデータを見ると、UAでは直帰率「75%」と高い傾向です。
GA4では「62%」とエンゲージメント率が高く悪くない数値にみえます。
内訳をみていくと、ブログページの直帰率が高いのですが、滞在時間が長くGA4ではエンゲージメント率が高い良いセッションとみなしています。
平均セッション時間(平均滞在時間)と平均エンゲージメント時間
どれだけページを閲覧しているかを見る指標として「時間」があります。
この時間についての計測が変更されています。
公式では
「アプリの画面がフォアグラウンド表示されていた時間、またはウェブページがフォーカス状態にあった時間の長さを示します」
とされています。
UA
閲覧開始ページから次のページの表示開始時間の差で計測をしており、
別タブで表示していて見ていない場合でも計測されていました。
GA4
そのタブを開いた状態でかつアクティブになっている状態を指します。
より正確にユーザーが閲覧している時間が分かるようになりました。
今回はGA4大きく見ておきたいポイントを絞ってご説明しました。
次回は設定方法・レポートの見方について解説していきます。
GA4の導入、分析についてお困りの方はサポートいたしますので、
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