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サポート終了が決定したInternet Explorer(IE)を使い続けるリスクとは?

Internet Explorer 11(以下IE)のサポートが2022年6月15日で終了することを、Microsoftが正式に発表しました。

Microsoftが公式にIEのサポート終了を発表

Web制作の仕事をしていると、IEには色々な思い出があるので、とても感慨深いです。

今回はそんなIEが、日本国内でどれくらい使われているかや、
サポートが終了した後使い続けているリスクなどをまとめてみたいと思います。

※IEのサポートが終了した後の利用率などについて追記しました。

Internet Explorer 11(IE)はどれくらい日本で使われているのか?

まず、IEが日本国内でどれくらい使われているのかですが、
世界各国のブラウザ利用率が確認できるWebサイト「statcounter」で確認しますと、
2021年4月時点で3.05%の人がIEを使っているようです。

Webサイトを閲覧する方法がPCからスマホが多くなったため、
以前ほどのシェアはなくなりましたが、今でもPCで仕事される方の一部や、
古いWindowsを使い続けている方などで、使われているようです。

Internet Explorer 11(IE)をサポート終了後も使い続けているとどうなるのか?

サポートが終了したブラウザは、
「脆弱性」が見つかっても対策用の更新ファイル(パッチ)が配布されなくなります。

「脆弱性」とはブラウザなどのプログラムにおいて、製作者が意図していない仕様(バグ)の事です。
世の中には「脆弱性」を見つけては、悪いことを企む方が一定数いらっしゃいます。
なので、脆弱性があるブラウザを使い続けると、不正アクセスやウイルス感染などのリスクにさらされる可能性が高くなります。

Internet Explorer 11(IE)しか見れないサイトはどうしたらいいのか?

かなり昔に作られたサイトなどで、IEしか見れないサイトなどが少なからず存在しています。
そういったサイトのために、IEの後継ブラウザのMicrosofot Edgeでは「IEモード」を用意しています。

IEモードの使い方は、以下のサイトがわかりやすいと思います。

Microsoft Edge – Internet Explorerモードの使い方

Web制作会社におけるInternet Explorer 11(IE)の対応について

Web制作会社に、Webサイト制作のご依頼をいただいた際は、
どのブラウザのどのバージョンまで、動作を保証すると契約書に明記している場合が、ほとんどだと思います。

弊社にご依頼頂いた場合、上記動作保証の中に、IEは含まれておりません。

動作保証外としている理由についてですが、IEが他のブラウザに比べて、動作を保証するために色々と考慮しないといけない事が多いためです。
保証をする場合、別途に工数が発生してしまい、その分の工数をお客様にご負担いただく必要が出てしまうからです。

サポート終了が発表された事で、IEのシェアは更に低くなることが予想されるため、
今後もサポート対象外とするWeb制作会社が増えると思われます。

Internet Explorer 11(IE)のサポートが終了した後の利用率について

2022年6月15日にIEのサポートが終了しました。

その後の利用率がどのようになったのかを調べてみました。

2022年9月時点で「statcounter」の利用率は、世界全体では1.06%になっています。

日本だけに絞ると、1.08%となっており、世界全体とほとんど同じ数値となっております。

また、こちらの記事では日本国内の企業に所属する人を対象に、業務の中でIE(IEモードを含む)をつかっているか調査を行っており、
47%の人が業務でIEを使っていると回答しています。

ただそのほとんどが、業務システムの関係で使わざるえないとの回答もでており、
そのほとんどがEdgeのIEモードで代用可能だと回答もしています。

一部ユーザーは表示速度や、一分機能が使えない、画面が崩れるなどの問題で、そのままIEを利用しているとも回答しています。
こういった場合、利用するのはその業務システムにアクセスする時だけにして、それ以外では別のブラウザを使う事を強くおすすめします。

まとめ

今回はIEの現状とサポート終了後も使い続けるとどうなるのかをまとめてみました。
IEを使い続けていてもメリットはないため、別のブラウザに変更することを強くお勧めします

とはいえ、一時代を築いたブラウザが引退なんて公式から発表されちゃうと、やっぱり感慨深い感じになってしまいますね。IEさん本当にお疲れさまでした!(まだ一年以上あるけど。。)

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この記事を書いた人

長濱靖知

Creative & Development Division