タイトルを見てこの記事を読んでいるあなたは、仕事でシステムの管理画面を使う機会が多いのではないでしょうか?
毎日使っている管理画面ですが、実は「無駄な操作」が発生していることに意外と気づきにくいものです。
慣れてしまうと当たり前に感じてしまいますが、実はちょっとした改善で業務の効率が大きく変わることもあります。
日々の業務をもっとスムーズにするために、今回は以下のポイントについてまとめました。
✔ 無駄が発生しやすい管理画面の特徴
✔ 使いやすい管理画面の条件とは?
✔ 代表的な管理画面とカスタマイズ方法
毎日管理画面を操作する人は、ぜひチェックしてみたください!
無駄が発生しやすい管理画面の特徴
毎日使っている管理画面、実は業務を妨げる要因になっているかもしれません。
以下のような問題があると、作業効率が大きく低下します。
あなたが使っている管理画面があてはまるか、チェックしてみてください。
メニューがどこにあるかわからない
・項目が多すぎて迷う
・重要な機能が埋もれていて、探すのに時間がかかる
何度もクリックしないと操作が完了しない
・設定変更やデータ登録に、無駄なステップが多い
・確認画面が何回も出てくる
データを探すのに時間がかかる
・ダッシュボードに毎日みたいデータがまとめれていない
・検索機能が不十分で、手作業で探さないといけない
・フィルターやソート機能が使いづらい
画面の読み込みが遅い
・ページ遷移やデータ表示に時間がかかり、ストレスがたまる
入力作業が多く、手間がかかる
・似たような情報を何度も入力しなければならない
・住所や日付など、入力補助がないため手入力が多い
戻るボタンがない 、 途中でデータが消える
・入力中に間違えた際、前の画面に戻るとデータが消えてしまう
・一度登録したら修正できず、最初からやり直す必要がある
モバイル対応が不十分
・スマホやタブレットで開くと、ボタンが小さすぎて押しにくい
・スクロールが必要で、重要な情報が見えづらい
エラーメッセージが分かりにくい
・「エラーが発生しました」としか表示されず、何を修正すればいいのか分からない
・入力ミスがあると、画面全体がリセットされてしまう
2. 使いやすい管理画面の条件とは?
では、どういった管理画面が使いやすいと言えるのか?
以下に、使いやすい管理画面の条件をまとめてみました。
直感的に操作できるメニュー構成
▶ メニューの構造をシンプルに整理し、使いたい機能をすぐ見つけられるようにする
・よく使う機能を上部またはサイドバーに固定
・アイコン+テキストで視覚的にわかりやすくする
・カテゴリごとに整理し、不要なメニューは折りたたむ機能を導入
クリック数を最小限に抑えた操作フロー
▶ 必要な手順を減らし、ワンクリックで完了できる仕組みを作る
・ショートカット機能を設ける(例:ドラッグ&ドロップで並べ替え)
・無駄な確認画面を減らし、元に戻す機能をつける
・フォーム送信後、自動で次のアクションに誘導する
データをすぐに確認・検索できる仕組み
▶ ダッシュボードや検索機能を強化し、データを探す手間を省く
・ダッシュボードに「よく使うデータ」や「最新情報」を集約
・検索時にオートコンプリート(候補表示)を導入
・フィルター機能を強化し、細かい条件でデータを絞り込めるようにする
画面表示を高速化する工夫
▶ ページの読み込み時間を短縮し、スムーズに操作できる環境を整える
・不要なデータを表示しない(ページネーション・非同期読み込みを活用)
・キャッシュ機能を利用して、同じデータの再読み込みを減らす
・画像やファイルの最適化で軽量化する
入力の手間を最小限にする仕組み
▶ 自動入力やテンプレートを活用し、無駄な入力を削減
・オートコンプリートや履歴からの入力補助を導入
・住所や日付は入力補助機能(カレンダー選択・郵便番号検索)をつける
・定型的なデータはテンプレートを用意し、簡単に登録できるようにする
途中で入力内容が消えない仕組み
▶ データを自動保存し、万が一のミスにも対応できるようにする
・自動保存機能を搭載し、戻るボタンを押してもデータが保持されるようにする
・エラーが出ても、入力した内容が消えないように設計する
・編集後も変更履歴を管理し、復元できるようにする
モバイルでも快適に操作できるレスポンシブ設計
▶ スマホやタブレットでもストレスなく操作できるように最適化する
・ボタンやリンクを適切なサイズに調整し、タップしやすくする
・横スクロール不要で、画面サイズに応じてレイアウトを自動調整
・モバイル専用のUI(ナビゲーションメニュー・スワイプ操作)を導入
分かりやすいエラーメッセージとサポート機能
▶ エラーが発生した際に、具体的な解決方法を示す
・どの項目に問題があるのかを明示し、具体的な修正方法を表示
・エラー発生時に「ヘルプ」や「FAQ」へのリンクを用意
・エラー発生時も入力内容が保持されるように設計する
代表的な管理画面とカスタマイズ方法
良い管理画面の条件はわかったところで、皆さんが利用しているシステムの管理画面をどうすればカスタマイズ出来るかも知りたいところだと思います。
代表的なシステムの管理画面のカスタマイズ方法を、以下にまとめます。
1. WordPress
・プラグインの導入:
WordPressは、プラグインを使用することで管理画面の見た目や機能を大きくカスタマイズできます。例えば、管理メニューの表示項目を変更する「Adminimize」や、ダッシュボードをシンプルにカスタマイズできる「WP Admin UI Customize」などが利用できます。
テーマのカスタマイズ:
管理画面自体のデザインや配色、レイアウトをカスタマイズするために、テーマを変更することができます。CSSやJavaScriptを追加して、よりユーザーに優しいデザインを作り上げることも可能です。
2. Drupal
・モジュールの活用:
Drupalではモジュールを使用して管理画面の機能を追加することができます。例えば、特定のコンテンツタイプを管理しやすくするためのカスタムフィールドを追加することができ、ダッシュボードを使いやすくカスタマイズできます。
・ユーザーインターフェースの設定:
管理者用のインターフェースをドラッグ&ドロップでカスタマイズしたり、ユーザーごとの権限を細かく設定することが可能です。
・テーマのカスタマイズ:
Drupalのテーマは、管理画面を使いやすくするためのカスタマイズを提供します。テーマ設定により、色やレイアウト、メニュー表示を調整して、ビジュアルを変更することができます。
3. Shopify
・アプリの導入:
Shopifyは、多くのアプリを利用することで管理画面を強化できます。これにより、データ表示方法や商品管理機能を簡単にカスタマイズできます。例えば、ダッシュボードに必要なデータを集約する「Shopify Admin Customizer」などがあります。
・テーマの変更:
Shopifyでは、管理画面のテーマを変更することで見た目をカスタマイズできます。管理者専用のカスタマイズも可能で、視認性や使い勝手を向上させることができます。
・カスタムスクリプト:
Shopifyでは、JavaScriptやLiquid(Shopifyのテンプレート言語)を使って、カスタムスクリプトを追加することができます。これにより、操作の効率化やデザインの調整が可能です。
4. EC-CUBE
・プラグインの導入:
EC-CUBEでは、さまざまなプラグインを使って管理画面をカスタマイズできます。これにより、商品の管理画面や注文処理画面のレイアウトや項目を変更できます。
・管理画面のテンプレート変更:
管理画面自体のテンプレートを編集して、ユーザーにとって使いやすいインターフェースを作成できます。EC-CUBEでは、独自のデザインを適用するためにテンプレートを調整することが可能です。
・カスタム管理画面作成:
より高度なカスタマイズを求める場合は、独自に管理画面を開発することもできます。プラグインやカスタムPHPコードを使って、特定の要件に合わせた機能を追加することができます。
5. Google Analytics
・Docker Studioでのカスタマイズ:
Google Analyticsのカスタマイズには、Docker Studioを使う方法もあります。Docker Studioを使うことで、Google Analyticsの設定やデータ管理を効率よく行うことができます。例えば、特定のトラッキング設定を自動化したり、Google Analyticsと他のシステムと連携させるためのカスタマイズを簡単に行うことができます。こ
・カスタムレポートの作成:
特定のメトリクスを追跡するためにカスタムレポートを作成できます。これにより、標準レポートでは得られない情報を得ることができます。
・Google Tag Managerとの連携: Google Tag Managerを利用することで、Google Analyticsに追加のトラッキングデータを送ることができます。カスタムイベントやユーザーアクションを追跡し、管理画面で必要なデータをさらに詳細に収集できます。
まとめ
管理画面は日々の業務を円滑に進めるための重要なツールです。
使いづらい管理画面では無駄な作業や時間がかかりますし、業務効率が低下してしまいます。
今回ご紹介したように、無駄が発生しやすい管理画面の特徴を把握し、それに対応する「使いやすい管理画面」の条件を押さえることで、業務の効率化が可能です。
また、カスタマイズ方法でご紹介した以外のシステムをご利用の方は、「こういったシステムを使っているけど、カスタマイズは可能?」といった疑問があれば、お気軽にお問い合わせください。
さらに、カスタマイズ方法が分かったものの実際にどう進めるか分からない、または業務に追われて効率化がどこまでできるかが不明な場合などでも、どう改善できるか調査してほしいというご相談でも構いませんので、お気軽にご連絡ください。