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PR投稿を広告クリエイティブに活用!SNS広告の成果を最大化する方法

SNS広告を運用していると、「クリック率が低い」「コンバージョン率が思ったほど伸びない」といった課題に直面することはありませんか?広告クリエイティブがターゲットに刺さらず、競合他社と比較して成果が出にくいと感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな中、最近活用されているのがインフルエンサーマーケティングです。SNS上で影響力のあるインフルエンサーのPR投稿は、その親近感や信頼性から、ユーザーの心を掴む力があります。しかし、「PR投稿は一時的な宣伝で終わりがち」と感じる方も多いのではないでしょうか?

実は、インフルエンサーのPR投稿をSNS広告のクリエイティブとして活用することで、この課題を解決しながら広告の効果を大幅に向上させることができます。本記事では、PR投稿を広告に転用するメリットや活用の具体的な方法について詳しく解説します。

この記事を読み終えた頃には、広告運用に新しい視点が加わり、SNS広告の成果を最大化するアイデアを得られるでしょう。ぜひ最後までご覧ください!

成果が出ない広告の課題

SNS広告の運用において成果が伸び悩む理由の一つは、広告クリエイティブの「マンネリ化」にあります。ユーザーのフィードやストーリーズには日々膨大な量の広告が流れており、似たような表現やデザインではスルーされてしまうことが少なくありません。その結果、クリック率が低下し、コンバージョンにもつながらないという課題が生まれます。

さらに、インフルエンサーマーケティングを行う企業でも、PR投稿が単発のキャンペーンで終わってしまい、その後の活用が十分に検討されていないケースが多く見られます。このような施策では、せっかく作成したクリエイティブやインフルエンサーとの接点を次の施策に活かすことができず、ROI(投資収益率)が低くなりがちです。

また、ターゲットユーザーが広告を「宣伝臭い」と感じてしまう場合もあります。企業が作成した広告素材はどうしても公式感が強くなり、親近感に欠けるため、ユーザーとの心理的な距離を縮めることが難しいのです。

これらの課題を解決するヒントとして、最近注目されているのが「インフルエンサーのPR投稿をSNS広告のクリエイティブとして活用する」という方法です。PR投稿の持つ魅力を広告に取り入れることで、従来の課題をどのように乗り越えられるのか、次のセクションで詳しくお伝えします。

PR投稿をSNS広告クリエイティブに活用するメリット

1. 信頼性と親近感でターゲットの心を掴む

インフルエンサーのPR投稿は、広告とは異なる「自然なコミュニケーション」が特徴です。フォロワーとの信頼関係が構築されているインフルエンサーが紹介する商品やサービスは、企業が直接広告する場合よりも受け入れられやすい傾向にあります。これを広告に転用することで、通常のクリエイティブでは生み出しにくい「親近感」や「共感」をターゲットに届けることができます。

2. クリエイティブの幅が広がり、広告効果が向上

PR投稿は、各SNSの性質を理解し、ターゲット層に響くよう工夫して作成されたものが多く、SNS上で目に留まりやすい点が特徴です。これを広告用の素材としても活用しやすく、従来の広告素材では陥りがちな「似たような表現」や「マンネリ化」を解消できます。その結果、ターゲットユーザーの関心を引きやすくなり、クリック率やエンゲージメント率の向上が期待できます。

さらに、インフルエンサーの個性やアイデアが加わることで、広告としての魅力がぐっと高まるのもポイントです。

3. 成果を最大化する二次活用

PR投稿を広告クリエイティブとして活用することは、単発のPR施策で終わるのではなく、投稿を長期的に活かす方法としても優れています。PR投稿の素材をストーリーズ広告やカルーセル広告など、複数の広告フォーマットで展開することで、広告運用のROIを高めることが可能です。特に、動画コンテンツはリールやショート動画広告として活用することで、高いエンゲージメントを引き出せます。

活用の具体例:動画広告での活用

事例:PR投稿を活用したSNS動画広告

フォロワー数約1万人のインフルエンサーによるPR投稿を広告素材として活用した例では、広告の主要なKPIが大幅に改善しました。具体的には、以下のような結果が得られています。

指標 前年同月(従来の広告) PR投稿を活用した広告
クリック率(CTR) 0.98% 1.54%
クリック単価(CPC) 147円 83円
獲得単価(CPA) 2063円 1171円

このように、PR投稿を素材として使用することで、クリック率が約1.5倍に向上し、クリック単価を大幅に削減。最終的に、獲得単価が約43%改善される結果を得ました。

ポイント:PR投稿自体のパフォーマンスを最大化

このPR投稿は、インフルエンサー自身のフォロワー向けに公開された際のインプレッションが1000程度と控えめでした。しかし、投稿のクリエイティブの質が非常に高く、広告素材として転用することでその価値を最大限に引き出すことができました。ストーリーズ広告やリール広告に適した自然で親近感のある動画コンテンツが、ターゲットの共感を呼び、成果につながったと言えます。

実践の手順と注意点

1. インフルエンサーの選定

まず、ブランドや商品のターゲットにマッチしたインフルエンサーを選定します。選ぶ際の基準は以下の通りです:

チェック項目 ポイント
フォロワー属性 ターゲット層と一致しているか。
エンゲージメント率 フォロワー数だけでなく、コメントの内容・フォロワー数に対するインプレッション数やリーチ数もチェック。確認可能な場合は平均の投稿保存数も確認。
投稿スタイル 自然体で信頼性のある投稿をしているか。

例えば、食品ブランドであれば、日常的に料理や食材を紹介し、生活感やリアルな使い方が伝わる投稿を行っているインフルエンサーが適しています。

2. PR投稿内容

次に、広告用の素材としても活用しやすい高品質なPR投稿を作成してもらいます。

  • 商品レビューや使用シーンを盛り込む。
  • 動画の撮影時には、ブランドのイメージやメッセージを自然に取り入れることを依頼します。
  • 縦型フォーマット(9:16)を意識することで、ストーリーズやリール広告への転用がスムーズになります。

3. 二次利用の許諾を取得

PR投稿を広告に活用する際には、インフルエンサーからの明確な許諾が必要です。

  • 利用範囲(広告への転用、期間、プラットフォーム)を明示。
  • 二次利用に関する契約を交わし、万が一に備えます。

4. 動画広告としての運用

制作したPR投稿を、SNS広告の動画クリエイティブとして活用します。
以下のようなフォーマットがおすすめです:

・ストーリーズ広告:短尺動画を活用し、スワイプアップ(リンク誘導)を促します。
・リール広告:テンポの良い動画で視聴者の興味を引き、ブランド認知を広げます。

広告運用時には、適切なターゲティングを設定し、インフルエンサーのフォロワー属性に近い層を狙うことが効果的です。

注意点

  1. 広告表示ガイドラインの遵守

    • SNS広告では、PRや広告であることを明示する必要があります(例: 「#広告」の記載)。
    • ガイドライン違反があると広告配信が停止される可能性があります。
  2. 投稿内容の自然さを損なわない

    • PR投稿をそのまま広告に活用することで自然さを保てますが、編集しすぎるとユーザーが「広告臭い」と感じる可能性があります。適度な調整に留めましょう。
  3. ターゲット層との相性をチェック

    • PR投稿がターゲット層に響く内容になっているかを確認。広告としてのパフォーマンスを定期的に分析し、必要に応じてクリエイティブを最適化します。

まとめ

インフルエンサーのPR投稿をSNS広告のクリエイティブとして活用することで、広告運用に新たな可能性を生み出せます。特に、インフルエンサーの親近感や信頼性を生かした動画広告は、従来の広告素材では難しいターゲットとの心理的な距離を縮める力があります。

本記事では、PR投稿を活用した動画広告のメリットとして、以下の点をお伝えしました:

クリック率や獲得単価の大幅な改善
具体例として、CTRが1.54%、CPAが43%削減された事例を紹介。

ターゲット層に響くクリエイティブの提供
PR投稿の質の高さが、広告としても効果を最大化。

効率的なコスト削減
既存のPR投稿を広告用素材として活用することで、制作コストを抑えながら成果を上げる。

さらに、インフルエンサーの選定やPR投稿内容の制作、動画広告として運用するための実践的な手順や注意点も解説しました。これらを踏まえ、実践する上で押さえておきたいポイントは以下です。

 

実践する上で押さえておきたいポイント

  1. 自社の商品やブランドに適したインフルエンサーを選定する。

    • ターゲット層に響く投稿スタイルやフォロワー属性を確認しましょう。
  2. 二次利用を見越したPR投稿の企画と制作を行う。

    • 広告としても使える高品質な動画や写真を依頼することが重要です。
  3. 動画広告として活用し、データをもとに改善を繰り返す。

    • 定期的にパフォーマンスを分析し、効果の高いクリエイティブを見極めましょう。

 

PR投稿を広告に活用する手法は、一見すると複雑に思えるかもしれません。しかし、適切なインフルエンサー選定や質の高い投稿の制作、そしてデータ分析による改善を重ねることで、SNS広告の成果を飛躍的に向上させることができます。

ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、新たな広告戦略を実践してみてください。SNS広告運用の新しい可能性を切り開くヒントとなれば幸いです。

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この記事を書いた人

小畑舞乃

Creative & Development Division