サイトを運用していくうえでユーザーへのメールの配信は切っても切り離せません。
メールと聞いて思い描く所謂「メルマガ」の他にも購入完了メールや発送通知メールなど、運用に必要なメールは思ったより多いものです。
目次
トランザクションメールとマーケティングメール
一口にメール配信といっても、ユーザーとの取引に必要な情報を案内する「トランザクションメール」と、主に販促を目的に配信する「マーケティングメール」の2つに分けられます。
トランザクションメールとは
ユーザーがサイトで購入やお問い合わせをといった特定のアクションを行った際に自動で配信されるメールです。
販促として使用されることの多い通常のメルマガと違い、ユーザーが必要としている内容が掲載されいているため、開封率が非常に高いと言われています。ここでは数あるトランザクションメールの中でも使用頻度が高いメールをいくつか紹介します。
自動返信メール
購入完了やお問い合わせ送信をトリガーに、自動で配信されるメールです。購入した商品や価格、お問い合わせした内容を記載することが一般的です。この自動返信メールが届かないとユーザーは自分のアクションが正常に処理されたか不安を覚えます。迷惑メール対策やメールが届かないときの対処方法などを予め案内しておくことで、そのようなリスクを軽減することができます。
発送通知メール
ECサイトで商品を購入した場合、商品発送のタイミングでユーザーに発送メールを送信します。通販で買い物したら商品がいつ届くのかは気になるところ。トランザクションメールの中でも商品発送メールは特に開封率が高いと言われています。
参考記事:注文関連の連絡のうち、52%が配送と注文の確認メールを開封する可能性があると回答。https://netshop.impress.co.jp/node/9860
配達日時や運送会社のお問い合わせ番号などユーザーが求めている情報を記載した上で、フッターには自社が運営しているSNSの情報やマーケティングメールを受信するメリットなどを記載することをおすすめします。
再入荷通知
ECサイトにお気に入り機能がある場合、在庫切れの商品が再入荷した際に、該当商品をお気に入りに追加していたユーザーに再入荷通知を送ることが効果的です。
資料ダウンロード
BtoBサイトの場合、いきなり新規お問い合わせをサイトの目標に設定するのではなく資料ダウンロードを起点に関係性を構築していく手法が一般的になってきました。ユーザーが必要な情報を入力した上で資料をダウンロードした際にも自動返信メールを設定しましょう。
資料ダウンロードしたユーザーは該当サービスに何らかの形で興味を持っていると考えられるため、資料の情報以外にも自社の強みなどや事例の紹介を簡潔に添えて案内することで、その後の営業活動へのプラスの効果が期待できます。
マーケティングメール
マーケティングメール配信時の注意事項
取引に必要な情報を案内するトランザクションメールと違い、マーケティングメールは、配信する前にユーザーの了承を得る必要があります。会員登録時や商品購入時にメルマガ受信の許可を得るようにしましょう。
参考記事:オンラインショップ制作を考えている方へ。メルマガの法律「特定電子メール法」って?
https://dt-media.jp/column/regulation-of-specified-electronic-mail
メルマガ
一番利用頻度が高いマーケティングメールです。
商品の案内やセール情報等をユーザーに一斉配信を行います。
昨今SNSやLINEを始めとして企業とユーザーがコミュニケーションを行う手段は多岐に渡りますが依然としてメルマガは重要な施策の1つです。商品の販促や自社との関係性の強化など幅広い施策がメルマガで実施可能です。
参考記事:メルマガの重要性を改めて考える
https://dt-media.jp/column/%e3%83%a1%e3%83%ab%e3%83%9e%e3%82%ac%e3%81%ae%e9%87%8d%e8%a6%81%e6%80%a7%e3%82%92%e6%94%b9%e3%82%81%e3%81%a6%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b
ステップメール
ステップメールはユーザーの購入完了などのアクションを起点にして、あらかじめ設定しているシナリオに沿って複数のメールを配信する仕組みです。例えば食品をECサイトで購入したユーザーに対して、商品が届くタイミングに保存方法やレシピの案内、商品がなくなりそうなタイミングでリピートを促すキャンペーンを送るといったことが自動で配信できます。ユーザーの状態に合わせた内容を送ることで、一斉配信を行うメルマガに比べて効果が高いと言われています。
文中にも書きましたが、企業とユーザーが関係性を強化していくうえでメールの重要度は非常に高いと言えます。
各メールの役割と目的を把握したうえでユーザーに有益なメール配信を行いましょう。