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ファンになっていただくために

先月読んだ本に、good design companyの水野学さんがかかれた「アウトプットのスイッチ」という本があります。

デザイントランスメディアに入社して2年目になり、セルフブランディングのために何を大切にして何から始めればいいのだろうと思い、本に頼ってみることにしました。主に商品やブランドをどのように売っていくかという内容ですが、人にも置き換えられるところがあり、読み返して大切にしていきたい本となりました。

この本の冒頭で、こんな文章が出てきます。

素晴らしいアイデア、素晴らしい言葉、素晴らしい考え……。
誰もが惜しみなく賛辞を送ってくれるはずのそれらを、一瞬にして凡庸な、取るに足らないものに見せてしまう、危険な落とし穴があります。
片や、さりげないものなのにとても魅力的に見せてしまう、魔法の杖も存在します。
そして、実はこれらは、同じものです、
答えは、最終表現。つまり「アウトプットの質」です。
そもそも人は、アウトプットしか見ません。
アウトプット、すなわち”出力されたもの”を見て瞬間的に評価し、「買う・買わない」といった決定を下しています。
人はアウトプットしか見ないし、アウトプットの裏側にあるものを見抜く。こう考えておくといいでしょう。
引用:水野学『アウトプットのスイッチ』、朝日新聞出版、2012年

「買う・買わない」といった決断の他にも、「ずっと一緒に仕事をしていきたいか」「人として付き合っていきたいかどうか」など、様々な判断の材料になるのがアウトプットです。

入社して1年半弱、ずっとふわっと感じていたものを的確に言語化されていて、ああ、やっぱりそうなんだと、背筋がぴしっとなりました。

WEBサイト制作におけるコーディングという仕事

私が今担っているコーディングという作業は、この仕事に関わったことがある人でなければイメージしにくい作業分野です。
簡単に言うとデザインをWEBサイトの形にするお仕事なのですが、説明しても難しい顔をする友人が多く、もういっそ作業の様子を見せたくなります。笑

WEBサイト制作に関しては、整理された要件と目的に合った設計図を作るのがデザイナーなら、それをアウトプットとして世に出すのはコーダーなのではないか、と最近は思っています。

つまり、どれだけ素晴らしい考えや過程・構成・デザインがあっても、アウトプットする私たちの手で変えてしまうことがありうるということ。
重要で、だからこそやりがいのある仕事だとも思います。

アウトプットの先

僅かなアウトプットの差は、それを見た人に与える影響を大きく変える可能性があります。
だからこそ、弊社でもコーディングのガイドラインミーティングを行い、サイト制作におけるアウトプットの質を一定化する努力をしています。

これはWEBサイト制作に限らず言えることです。
会社や事業など、規模が大きくなればなるほどアウトプットの質を揃えることが難しくなります。

私は、制作以外にも、このコラムや社外の方々との関わり方など、沢山の要素が「デザイントランスメディア」のイメージに関連し、それはすべて会社のアウトプットになると感じています。

制作過程でも、文章でも、みなさまとの関わり方でも一定のDTM品質をお届けできるよう、そしてデザイントランスメディアのファンになっていただけるよう、1人の女性として、ビジネスマンとして、DTMの社員として努力していこうと思いました。

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この記事を書いた人

小畑舞乃

Creative & Development Division