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印刷での色の表現について

先日、グループ会社の商品パッケージの色校正のため、工場へ印刷の立ち合いに行きました。色校正とは印刷での色の表現、見栄えを確認する作業です。今回は印刷の難しさや色の重要性についてコラムに書きたいと思います。

印刷工場での立会い

印刷関連の方でなければ通常、生活している中で印刷物について、考えたことなど無いと思います(笑)実は工場などで印刷をする場合、指定した色を表現することはかなり難しいことなんです。紙の種類、印刷する機械、部屋の湿度などでも色の出方が変わってくるので、工場の職人さん達が毎回、指定した色にあわせてCMYKのインクを調合し、ルーペを覗き込み、色を作っています。単純に赤色といっても様々な赤があり、要望に合わせて表現するのは非常に複雑な作業です。なので、統一した色の指定ができるようDicやPANTONEカラーなどのカラーチップと呼ばれるものが存在します。

色の重要性

そこまで色にこだわる必要があるのか?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、色が与える印象は非常に大きくブランディング、マーケティングに欠かせない要素の一つです。色はコピーなど文字とは違い一瞬で視覚的に伝えることができます。使用する色によっても与える印象が違います。例赤 = 生命・活動的・情熱的・衝動的 など青 = 冷静・誠実・清潔・若い・爽やか など緑 = 穏やかさ・調和・自然・バランス など黄 = 好奇心・向上心・知識・幸福・軽快 など商品などは売り上げにも影響があり、商品パッケージの色を明るくするなど、少し色を変えただけで売り上げがあがることも珍しくありません。もちろんその色の選定は難しく、デザイン、マーケティングの知識が必要になります。説明が長くなりましたが、上記のような理由からパッケージなど重要な印刷の際には自ら立ち合い、印刷物を確認しています。可愛い商品なので最高の形で世に送り出したいですし、売上げにも左右しますしね!

ホームページと紙の印刷での色の違い

ホームページ制作でも、もちろん色は重要ですが、各モニターの環境や設定、ブラウザで色の表現が違うため、表示されている色が違います…Webはどこからでもアクセスできますが、こちらが意図した見せたい色を正確に届けることはできません…それに比べ印刷物は手元に届ける必要はありますが、確実に色を表現できるので、紙の質感も含め、こちらが意図した印象を与えることができます。普段、何気なく使われている色にも、デザイナーや印刷業界の方達の考えや想いが込められています。少しでも色の重要が伝わっていれば嬉しいです。
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この記事を書いた人

村尾 俊一

Creative & Development Division