前回のCMSの仕組みに続いて、今回はCMSを選定する際に考慮すべき内容をご案内いたします。
機能
一口にCMSと言ってもSEOに強いCMSやデザインのカスタマイズが容易なもの、マーケティング・分析との連携など機能の有無や得意な分野が異なります。上記の他にも投稿における承認フローや多言語対応、管理画面の操作性やアクセス負荷への対策など考慮すべきことは多岐に渡り、サイトの目的や規模によってCMSに求められる機能は異なります。
まずは自分たちのビジネスにおいて、WEBサイトがどういった役割を果たすべきか見直しを行い、必要な機能とコストの最適なバランスを把握することが大切です。
検討する機能の例
・SEO
・デザイン
・メールフォーム
・メルマガ配信
・アクセス負荷
・レンダリング速度
・権限の設定
・承認フロー
・拡張性
・多言語対応
・マルチデバイス対応
・分析機能
・マーケティング連携
・管理画面のカスタマイズ
・バックアップ機能
サポート
オープンソースで絶大な人気を誇るWordpressですが、デメリットの1つとして挙げられることが多いのが公式サポートがないこと。トラブルが起きた際に電話で相談、といったことは期待できません。
専門の制作会社に頼らず自分たちで運用していく場合はサポートの充実度も大きな検討材料になります。
機能のカスタマイズやバージョンアップなど、専門的なフォローが必要なケースがありますので必要なサポート体制を予め想定しておきましょう。
セキュリティ
WEBサイト改ざんのメインターゲットはCMSと言われています。世界中で利用されているため、攻撃のターゲットになってしまうというのが実情ですが、CMSの魅力である拡張性もその理由の1つと言えます。新たに機能を追加するために導入したプラグインが最新バージョンで正常に動作しない場合、脆弱性を抱えた古いバージョンのまま運用してしまうケースがあります。
最新のセキュリティを提供しているCMSかは、見落としがちですが重要なポイントです。
また静的ページでの運用ややログイン時の2段階認証など、企業のセキュリティポリシーに沿った環境を構築できるか事前に調査しておくことも大切です。
運用体制
CMSの導入はあくまでスタートラインです。運用を通じて目的を達成するためには予め運用体制も検討してく必要があります。
運用に関わるメンバーは何人いるのか、それぞれの役割や知識、更新頻度、承認フローなどを可能な限り事前に想定して最適なツールと環境を準備していくことになります。
また現在の課題だけでなく、今後のビジネスの方向性を想定してCMSを選ぶと、長期に渡り安定した運用がしやすくなります。
WEBサイトで成果を出すにはCMSを上手く活用することが避けて通れません。
ですがビジネスで成果を出すために運用を見越して最適なCMSを選ぶには専門的な知識が必要になってきます。
CMSの選定や導入にお困りの際はお気軽にご相談ください。