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追跡されない検索エンジンあります!

遅くなってしまいましたが、今年1本目のコラムということで、本年もよろしくお願い致します。

昨年EUで施行されたGDPR(EU一般データ保護規則)ですが、現地時間の今月21日にフランスのデータ保護規制当局であるCNIL(情報処理及び自由に関する国家委員会)が米Googleに対して、GDPR違反で約62億円の罰金支払いを命じました。

広告のパーソナライズ処理(パーソナライズ広告)

このGDPR違反の中に、広告のパーソナライズ処理について、ユーザーは自分が何に同意することになるのかを十分に知らされないというものがあります。
広告のパーソナライズ処理というのは、ユーザーの過去の検索語句やサイトのアクセス情報などから、そのユーザーに合った内容の広告を表示させる仕組みです。
私も経験があるのですが、Googleで名刺管理アプリを検索した直後、テレビで流していたYoutubeに名刺管理サービス「Sansan」の広告が流れました。
まさに、検索した内容からパーソナライズされた広告の典型的なパターンですね。
こういった情報を利用することが、ユーザーに明確に伝わっていないというのが、広告のパーソナライズ処理に関する部分のGDPR違反ということのようです。

パーソナライズ広告を防ぐには

Googleに限らず、Yahoo!Japanなどでも同様にこのような広告のパーソナライズ処理というのは行われています。
それぞれ、下記のような設定画面にて抑止することは可能ですが、完全に防ぐことはできません。

GoogleやYahooなどのサービスを利用しないのが防ぐ方法で一番良いのですが、検索を利用できないのはかなり難しいかと思います。

検索エンジンDuckDuckGoの利用

このような広告による追跡やユーザーの情報収集をせずに、プライバシーを保ったまま利用できる検索エンジンがDuckDuckGoです。

DuckDuckGo — プライバシーをシンプルに。

2006年に立ち上がった検索エンジンですが、2013年から急激に利用者数を伸ばしています。
この年に問題となったエドワード・スノーデン氏のアメリカ政府の個人情報収集活動の暴露が影響していると見られています。

この検索エンジンですが、iPhoneのSafariでも検索エンジンとして設定することが可能です。
[設定] – [Safari] – [検索エンジン] から、一番下にあるDuckDuckGoを選択することにより設定できるので、追跡などが気になる方は設定してみてはどうでしょうか。


私自身、パーソナライズされた広告から商品を買うこともあるので、そこまで大きく気にしてはいないのですが、GoogleChromeが広告ブロックツールを無効化するという噂もあり、DuckDuckGoのようなサービスは需要が増えるのではと思います。
ただ、GoogleはChromeブラウザでの不適切な広告をブロックする機能を7月に有効にする予定もあるので、ユーザーに対して適切かつ不適切では無い(ブロックが必要ない)広告を模索しているのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

デザイントランスメディア

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