ホームページ制作において、良質なデザインを作るためには良質なベンチマークが欠かせません。
弊社ではディレクター・デザイナー問わず、制作業務に携わるメンバーは普段からベンチマークを集める習慣があります。
今回はベンチマークを習慣づけるために毎週行っている『ベンチマークミーティング』と、行ってよかった点についてご紹介します。
目次
そもそもベンチマークって?
ホームページ制作におけるベンチマークとは、良質なデザインのホームページや他社の成功事例を参考にすることです。
もちろん、参考にしたホームページのデザインをそのまま真似するのではありません。
主に最新のデザインや流行をチェックしたり、デザインに入る前にクライアントとイメージを共有するために使用します。
ほとんどのデザイナーは制作に入る前段階で、膨大な量のベンチマークをチェックしているのではないでしょうか。
デザイナー以外のメンバーにもベンチマークを習慣づけてほしかった理由
弊社では案件に携わるメンバーは、チームに関係なくベンチマークを探すことが多いです。
大きな理由としては2つあります。
1.膨大な量のベンチマークを迅速に集めるため
案件によっては、受注をもらう前からクライアントにベンチマークを見てもらうことがあります。
「明日の打ち合わせまでにベンチマークが必要になった」という場合、スケジュールに余裕のあるメンバーにベンチマークの収集を手伝ってもらい、ディレクターとデザイナーが精査します。
効率的かつ、いろんな視点のベンチマークが集まるのでデザインの幅も広がります。
2.デザイン・レイアウト以外の技術もストックする
コーディングやシステムの担当者は、jsやソースの書き方など技術的な視点でもベンチマークをストックします。
使ったことのあるjsでも、組み合わせ方やデザインによって全く違うものに見えたり…
デザイン以外の小技や応用技の勉強にもなります。
弊社では社内MTGの際、用件を聞きコーダーからデザイナーに新しい見せ方を提案することもあります。
ベンチマークを習慣づけるために行った『ベンチマークミーティング』
弊社では週に1回『ベンチマークミーティング』を行っています。
毎週お題を決めて、お題に沿ったベンチマークを1人3件あつめ、良いと思った点を発表するというものです。
現在は社員が増えたため、タスクワールドにお題のタスクを作り、コメントで投稿(発表)したものを各自で確認する形になりました。
形は変わりましたが、このベンチマークミーティングは5年以上続いています。
ベンチマークミーティングをしてよかったこと
1.求められている要件を正しく理解する能力が向上した
2.ベンチマークを探すスピードが格段に上がった
3.良いと思った点を言語化し、アウトプットする能力が向上した
4.毎週投稿することで、キャプション付きのベンチマークのストックができた
5.会社として発信したいクオリティの認識が共通化できた
結論として、デザイナー以外のメンバーもベンチマークを習慣づけることによって様々な能力の向上に至ったと感じています。
この記事を書きながら、ベンチマークミーティングを始めた当初はお題をクリアすることが目的になり、実用性の低そうなベンチマークを集めてしまっていたことを思い出しました。
今では参考にする部分の視野も広がり、日々の積み重ねが大切だと実感しています。