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越境ECの必要性を感じながら導入を見送っていませんか?

コロナ禍の影響もあり、今年の調査では9割近くの企業が「越境ECの重要性が高まっている」と回答しています。

コロナ禍で高まる越境ECの需要 越境ECのメリット、「新規市場の開拓」や、「海外市場のテストマーケティング」などの声
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000075777.html

しかし、自分たちで越境ECを行うには現地の法律や配送、支払い方法や購入後のサポート対応など考慮すべきことが多いのも現状です。
今回は国内のユーザーとの取引と同じオペレーションのまま、海外ユーザーに商品を販売できる越境代理購入のご案内をいたします。
弊社が運用しているお客様のサイトでは下記サービスを導入しております。

World Shopping BIZ
https://www.worldshopping.biz/

※記載している内容は弊社の運用を行ったうえで得た感想になります。
サービスの詳細については直接業者にお問い合わせください。

越境代理購入とは

海外のユーザーが直接自社サイトで購入する越境ECとは異なり、専門の代理購入業者が仲介する仕組みになります。
具体的には自社サイトに海外からアクセスがあった場合に、自社サイト上に代理購入用のポップアップが表示され、ユーザーはそこから代理購入を依頼できます。
依頼があった注文内容を元に代理購入業者が自社サイトにて該当の商品をクレジットカードで購入します。
代理購入業者の配送先は国内のため、通常の注文と同じように受注処理・発送が可能です。
その後、代理購入業者は届いた商品を依頼元の海外ユーザーに発送します。商品が届いた後のお問い合わせもユーザー→代理購入業者→自社という流れになるため直接海外のユーザーとやり取りを行う必要はございません。

越境代理購入のメリット

通常のオペレーションと同様で可能

既に記載したように、通常のEC業務と同じオペレーションで運用が可能です。越境代理購入を始めるにあたり受注処理や配送業務など特別な準備を行う必要はございません。

現地に適した支払い方法

決済取引は自社と代理購入業者の間で行われ、海外ユーザーとの取引は代理購入業者が担当します。
地域毎の配送業者や支払い方法を代理購入業者が用意していますので、海外ユーザーは自分が普段使用している支払い方法で購入が可能です。

初期費用・ランニングコストが低額

サービスによりますが、初期費用・ランニングコストも低く抑えられています。
弊社が利用しているWorldShoppingBIZの場合は初期費用33,000円、月額費用が5,500円となっております。
商品の利益率によりますが、1ヶ月に数件越境購入があれば費用対効果が期待できます。

導入のハードルが低い

代理購入システムの導入は、業者側で用意したコードを自社サイトに埋め込むだけで完了します。
弊社は自社で開発したECシステムをお客様に提供することが多いのですが、自社のスクラッチシステムでも問題なく導入ができました。
準備期間を含めて申込から2週間程でサービスを開始することができます。

越境代理購入のデメリット

リピート施策が行いづらい

一番のデメリットがこちらになります。
代理購入のため、海外ユーザーの情報は自社に提供されません。そのため購入後にメルマガを送るといったリピート施策を行うことができません。
購入の際に会員登録も行われないためポイント付与やクーポンの利用といった施策も難しいのが現状です。
海外ユーザーに継続して利用してもらうには、SNSなど自社サイトとは別のプラットフォームでユーザーと繋がる仕組みを準備しておくことが大切です。

分析が行いづらい

上記と同じ理由でECサイトの分析を行う際にも注意が必要です。特にアクセスしたユーザーと購入する業者が異なるためCVRの数値に影響がでます。
ただし、こちらは代理業者によるのですが、どの国のユーザーがどの商品を購入したかのといったデータは共有してもらえるので、自社サイトの地域毎アクセスと照らし合わせて分析することで、現状どの地域のユーザーに対してニーズがあるか推測することは可能です。

サイトの海外言語対応

代理業者が用意するのはあくまで購入に必要なフォームのため、サイトの海外言語対応は自分たちで行う必要があります。
しかし、最近のブラウザの多くが自動翻訳機能を備えており、自動翻訳の精度も年々向上しています。

集客は自分達で行う必要がある

海外のユーザーに自社のサイトや商品を認知してもらう手段は別に考慮する必要があります。
その際はSNSやYoutubeが大きな武器になります。
投稿の際に海外ユーザー向けのハッシュタグや字幕を用意することでリーチできる可能性が高まります。
代理購入業者によっては日本の商品に興味のある海外ユーザーに向けて、メルマガやSNSで自社商品を紹介するサービスも提供しているようです。

ランニングコストが発生する

低額とはいえランニングコストが存在するので、例え月に1件も代理購入が入らなくてもコストは発生します。
利益率を元に月に何件代理購入が発生すると損益分岐を超えるのかを予め検討しておく必要があります。

越境代理購入を活用すれば既存のオペレーションのまま、海外ユーザーからの注文を受けることができ売上向上が期待できます。
越境通販をご検討しているがハードルの高さを感じている方はぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

山本 真史

Creative & Development Division