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ECサイトのアナリティクス分析ポイント Vol.2 ページ分析

こんにちは、木下です。
Googleアナリティクスを使った分析のポイント解説の第2回目です。
前回はECサイトをアナリティクスで見る上で絶対やっておくべき設定のお話と基本となるユーザー動向の見方についてご説明いたしました。

まだ見てないという方はそちらからご覧ください。⇒第1回はこちら

今回のテーマは『各ページごとの分析』です。
ページごとに分析する事で以下のような事がわかります。

 ・見せたいページ(商品)へユーザーを誘導できているのか
 ・そのページの内容はちゃんと読まれているのか
 ・ユーザーが興味を持っているページ(商品)はどこなのか
 ・どのページから見始めているのか
 ・ページ内容が起因となる売れる理由と売れない理由

アナリティクスの操作はこちら。
ナビゲーション内『行動』⇒『サイトコンテンツ』⇒『すべてのページ』

1.PVを見る際のポイント


『行動』の項目ではアクセス状況とユーザー動向をページ単位で見る事ができます。
デフォルトではPVの降順にページが並んでいますので、シンプルにどのページが見られているのかが一目でわかりますが、ここで確認しておくべきポイントはその順位が意図したようになっているか、それとも予想外の動きをしているかです。

具体的にはトップにバナーを置いていたり、特集を組んでいるなどユーザーを誘導するサイト構成にしているのであれば、その通りユーザーが動いているのかどうかです。

その通りになっている
⇒ちゃんと売れているかを確認

なっていない
⇒導線設計の見直し、もしくはユーザーのニーズがそこにないと判断し、PVの多いページ(商品)のピックアップに切り替える。

さらに深くユーザーのニーズを知るためにPVとUU(ページ別訪問数)の差を見ます。

興味を持たれているページはいろいろな商品を見て回りながら再度訪れる傾向にありますので、必然的にPVが上がります。
そこでこのような見方ができます。

全体のPV数が多く、しかもPVとUUの差が大きい
誘導が上手くいっており、かつユーザーの関心も高い
⇒良好な状態なのでCVRを少しでもあげるため、ページの精査に注力

全体のPVは多いが、UUとの差は小さい
誘導はうまくいっているが、ユーザーの関心は低い(かもしれない)
⇒ページの内容(写真、説明文)の見直し、もしくはピックアップする商品の変更

全体のPVは少ないが、UUとの差は大きい
ユーザーの関心が高いため、誘導を促進することで売上増が期待できる
⇒トップへのバナー設置、特集ページ制作など

全体のPVが少なく、UUとの差もない
まずはページ内容(写真、説明文)の精査。それでも変わらないようであれば一旦優先順位を下げる。

どれくらいの差を持って判断するかは商材やサイトへのアクセス状況によりますが、私の場合であれば感覚値としてPVがUUの1.5倍以上で注目、2倍を超えていたら即対応という感じで見ています。

2.PVと売れ行きの関係を見る


事前に分析対象期間の商品別売上を用意し、ページ(商品)ごとのCVR(購入率)を出しておきましょう。
CVR(購入率)(%)=販売個数(件数)÷アクセス数

CVRの良し悪しは商品や価格によって変わりますので、相対的に高いか低いかを見ていきます。

アクセスが多くCVRも高い
良い状態ですのでトップにバナーを貼る、特集を組むなどアクセスを集める対応を実施。

アクセスは多いがCVRは低い
ページ内容の見直しが必要ですが、誘導に力を入れている物であればユーザーのニーズがないと割り切る考えも必要です。
しかし何もしていないがアクセスは多く、売れていないという事であればその原因を突き止める事が売上増の鍵になります。(調査はご相談ください!)

アクセスは少ないがCVRは高い
売上増が期待できるページです。誘導に力を入れましょう!

アクセスが少なくCVRも低い
しょぼーんですね。一旦置いといていいかと思います。

3.売れている理由、売れない理由を見る


これまであげてきたチェックポイントの原因を探る要素として一番シンプルでわかりやすいのが平均ページ滞在時間です。
一般的にはCVRと滞在時間の長さは比例しますので、改善ポイントを探る際にはこの部分に注目します。

売れていて滞在時間が長い
ひたすらこのページにユーザーを誘導しましょう。

売れているのに滞在時間は短い
説明の必要がないほどわかりやすい商品の場合を除き、掲載情報を精査する事で売上の伸びしろがあると思われます。

売れていないのに滞在時間は長い
カートに入れるボタンを押すためのあと一押しが足りない可能性があります。
写真、説明文を精査することで売上を伸ばせる期待値が高いのがこのようなページです。

売れていないし滞在時間も短い
…。

滞在時間の長い、短いを判断するポイントですが、当然ページの情報量によります。
まずは自分がユーザーになったつもりで(←大事)普通にそのページを読んでみましょう。
その長さが一つの基準ですが、よほど気になる商品でもない限り全部読む人は多くありません。合格ラインとしては自分が読むのにかかった時間の70%くらいにおいてみる事をおすすめいたします。

逆に滞在時間が長すぎるページに関しても再度チェックが必要です。
関心がある分、なんとか目を通してもらっているがわかりにくいため時間がかかっている…。という状況が想定されます。

今回のところは売上に直接かかわる分析項目ですので、是非チェックしてみてください。
特にアパレルなどの多品通販されてるところはここの分析で推す商品を選定したり、ページ精査をすることで驚くような結果が出ることも少なくありません。

自分じゃ見るの難しい!という方は弊社までご連絡ください。
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それではまた次回!

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この記事を書いた人

木下裕嗣

Solution & Consulting Division