目次
インスタグラムの重要性
数多くの企業が活用し、情報発信の場ともなっているInstagram。
日本国内で3,300万人、世界では10億人以上のユーザーに利用されているそうです。また、若年層ではストーリーズが人気となっており、1日あたりの投稿数はなんと700万件。
「インスタ映え」という言葉からファッションやグルメなどのイメージがあるかもしれませんが、実際には、消費者はSNSを日ごろから情報収集ツールとして使用しており、「勉強」「節約」といったためになる情報もInstagram経由で得ていることも多くあります。
そんなSNSの企業アカウントを
・無料で始められること
・メディアによって訴求力の高い視覚的なアプローチができること
・予約・購入などの行動を喚起しやすいこと
以上が主なメリットととして挙げられ多くの企業で活用されているのです。
キャプションの重要性と戦略
Instagramといえば画像メインのSNSとなっておりますが、今回はキャプション(文章)に着目していき、集客を上げるポイントを4つ解説します。
こんなの当たり前と思われるかもしれないですが、意外と今回挙げた内容ができていなかったりするので、まずは自社の投稿内容を見直していただき、参考にしてもらえると幸いです。
画像とキャプションのバランスを両立させて、集客アップを目指していきましょう。
Instagramの成功に不可欠なキャプション作成のポイント
①ルールを明確化
複数人で投稿を担当する場合、運用する人ごとで書き方が大きく異なるとユーザーに違和感を与えてしまう可能性が挙げられます。
投稿を行う際は事前にキャプション作成時のルールを決めておきましょう。
(例)文調、改行のルール、使う絵文字の種類や使用回数、ハッシュタグの種類や挿入する位置など
②必要最低限の情報を
Instagramはあくまで画像がメインであって、その補足をするのがキャプションです。
ユーザーは画像を見て「もっと知りたい」と思ってキャプションを開きます。
その際に欲しかった情報がなかった…なんてことがないようにユーザー目線に立って知りたいであろう情報を入れておきましょう。
また、長すぎても途中で離脱される可能性が高くなりますので、必要最低限の情報を端的に記載しましょう。
(例)店舗の住所、客層、定休日、ピークの時間帯、キャンペーン情報、商品の価格、詳細、利用シーン、ユーザーレビューなど
③アカウント名を挿入
Instagramはキャプション内にリンクの挿入ができません。
しかし、アカウント名(@〇〇〇〇)を記載でアカウントトップへの導線の追加はできます。
投稿を見て興味を持っていただいたユーザーが離脱しないように、キャプション内にアカウント名は入れておきましょう。
もちろんプロフィール内のURLの追加も忘れずに!
■参考事例:GALLERY一番館(@karatsu1bankan)
④ハッシュタグの使い分け
ハッシュタグから検索するユーザーにヒットするよう、ハッシュタグの種類の準備をしておきましょう。
全ての投稿に共通で加えるものと内容に応じて付け加えるものに分けておくのがベストです。
また、最後の方にまとめてつけるだけでなく、文章中のキーワードにハッシュタグを入れて目立たせるとメリハリがついて見やすくなります。
■参考事例:ユニクロ(@uniqlo_jp)
インスタグラムアルゴリズムの理解
投稿の表示順を決定する計算式!
なんです。
「投稿って、新着順に表示されているんじゃないの?」
フィード、ストーリー、ハッシュタグの検索結果の表示はこのインスタグラムのアルゴリズムを基に表示順が決められています。
現在インスタグラムの利用ユーザーは3300万人を超え、新着順での表示では本当にユーザーにとって良い情報が行き届いていないのでは、とアルゴリズムを導入し、ユーザーが好きそうな内容、関連性の高い投稿が優先的に表示されるようになりました。
現在は、友達の投稿ではなく、情報収集として投稿を検索する用途でも使用されることが多くなったインスタグラム。
「インスタ映え」だけでは、ユーザーにとって有益な情報とは評価してもらえなくなりました。
Instagramアルゴリズムの仕組みと適切なコンテンツ戦略
1.保存が多い
いいね、ではなく、保存が多い投稿が評価が高く検索結果にも上位表示されます。
参考にしたい投稿として保存機能が使用されるため、投稿へのアクセス数もリピートが見込めます。
そのため、写真だけではなく、説明文の、画像内でテキスト、カルーセル投稿など、見返しを目的とした投稿が必要になります。
投稿内容は商品・サービス紹介だけでなく、知識ノウハウ、参考、体験が好まれる傾向にあります。
2.滞在時間が長い
カルーセル投稿や動画投稿が効果的です。
投稿だけでなく、ストーリーで表示される内容も滞在時間が計測されます。
ストーリーでは自動で切り替わりが発生するので、時間内に画像内の文章を読める文字数が限られます。
あえて、長めの文章をのせることで、一時停止をさせ滞在時間を延ばす方法もあります。
インスタライブも評価対象となり、かつより興味のあるユーザーが閲覧する
3ユーザーとの接触回数が多い
良い投稿、滞在時間が長い、投稿をしても継続することが大事です。
定期的にスケジュールをきめて運用を行うよう頑張りましょう!
データ分析と改善
Instagramには、一般アカウントとプロアカウントが存在します。
プロアカウントは、一般アカウントから簡単に切り替えることができます。クリエイターアカウント(個人)とビジネスアカウント(企業・店舗)の二種類に分かれており、ビジネス向けの様々な便利な機能を利用することができます。
インサイト
フォロワーの推移、男女比、年齢、オンライン時間、クリックやビューなどの反応といった詳細な情報を知ることができる公式ツールです。
プロフィール画面や投稿の詳細画面からすぐ確認することができます。このツールを使って分析することでターゲットの需要を理解しそれをヒントに運用スタイルの施策を進めることができます。
ショッピングタグ
ビジネスアカウントなら誰でも申請し利用することができる機能で、投稿に写っている商品に、URL付きの商品名と価格が記載された「ショッピングタグ」を付けることができ、購買意欲が高まったユーザーを逃さずにそのまま購入へ促すことができます。
『IPSOS プロジェクト Instagram 国内ユーザー調査』によると、実際にInstagramの投稿を見て、商品を購入したり場所を訪れたりなどといった何かしらの行動を取る若年層の割合は85%にも及んでいることがわかっています。
アクションボタン
プロフィール画面では、「チケットを予約する」や「注文する」といったさまざまなボタンを設置することができます。これにより、ユーザーはInstagramを閉じることなくそのままアクション=予約・購入などができ、飲食やサロン系などの業界では大きな効果が期待できます。
インスタ広告
Instagramでは、ショッピング投稿をそのままフィードやストーリーズ広告として出稿することができます。ストーリーズ広告として出すことによって、大画面でアプローチができるので、ユーザーの目に止まりやすいといったメリットがあります。また、広告感があまりないためユーザーの投稿を見ているのと変わらない自然なアプローチはコンバージョンに繋がりやすいと言えます。
インサイト分析
アカウント運用において、インサイトの確認作業は運用スタイルの軌道修正できる重要なカギとなります。
実際にインサイトで抑えるべきデータを簡単にまとめてみました。
■エンゲージメント
エンゲージメントとは、自社アカウントが投稿した写真・動画に対して、ユーザーが「いいね!」「コメント」「フォロー」「保存」といった反応を示した総数が表示されます。
■インプレッション数
インプレッションとは、自社アカウントが投稿した写真・動画が、どのくらいユーザーのタイムライン上に表示された自社の投稿が見られた回数が把握できます。同じユーザーが同じ投稿を3回見た場合、インプレッション数は3回と表示されます。
例えば自社が投稿した投稿した写真・動画が数多くのインプレッション数を稼いでいる場合には、ユーザーに対して情報価値の高い投稿であると判断できます。
■プロフィールビュー数
自社アカウントのプロフィール画面を、ユーザーが閲覧した回数のことで、投稿した写真・動画を通して、どれくらいのユーザーを自社プロフィールへと誘導できたかを分析することが可能です。
プロフィール画面を訪れるユーザーは、その企業アカウントに興味を抱いているため、プロフィール画面には、自社商品の購買につながるような自社のオンラインショップサイトなどのURLを必ず記載するようにすることがおすすめです。
■リーチ数
リーチ数とは、自社アカウントが投稿した写真・動画をどのくらいの人が見たかを表す数値です。インプレッション数と違い、リーチ数では投稿を見た正確な人数が把握可能です。同じユーザーが同じ投稿を3回見た場合、リーチ数は1と表示されます。そのため、リーチ数を把握することは、人数をKPI(中間目標)に設定した際のフィードバックに有効です。
インスタからサイトへ誘導する仕組み
インスタグラムは、WEBサイトへのアクセス、購入などのアクションをしてくれるユーザーの割合が高いのが特徴的。
ぜひ、WEBとの連携も行ってください。
サイトへの誘導パターン
①プロフィールへ飛んでもらう
インスタグラムは投稿記事内にリンクをつけることが出来ません。
寄り興味をもってもらう投稿から、アカウントへの興味を持ってもらい、プロフィールへ飛んでもらいましょう。
プロフィールではリンクをつけることができるので、そこからサイトへアクセスしていただく事が必須です。
②ストーリーズにリンクをはる
ストーリーズは通常の投稿と違い24時間で消えてしまう投稿です。
ストーリーズはリアルタイムで更新しているケースが多く、通常の投稿より上げる頻度が少なくなりがちです。
リンクをつけられることのできる投稿方法なので、ぜひ活用したいものです。
Meta Bussines Suiteの機能を使用すれば、ストーリーズの予約投稿を行う事ができるので、ぜひ活用してみてください。
事例ご紹介
@cample_jp
ストーリー投稿。情報量が多いがつい読みたくなる内容。
ストーリーは画面タッチで一時停止が可能なため、滞在時間が長くなる。
@cohina.official
保存して見返したくなるような参考系投稿。特手のターゲットを絞り情報を発信。
@fifth_store
カルーセル投稿の最後に、短い動画を載せる。
滞在時間も長くなり、動きのある写真で素材感が伝わりやすい。
@ca_recruit_info
採用専用のアカウント。読み物系が多く、情報発信頻度も高い。
ターゲットが欲する情報のみを発信。
最後に、保存機能の促し。
最後に
Instagramのビジネスアカウントでは、売り上げに直結する非常に便利な機能が多く存在し、分析して改善点を抽出していくことができます。有料の分析ツールなどはありますが、無料の範囲内でできることをまずやってからの方がノウハウを蓄積できるのでおすすめです。
よりターゲットに刺さる投稿やアカウントに成長させていきましょう。
インスタグラムは機能のアップデート、アルゴリズムの更新頻度が多く、日々チェックしていくことが大事です。
ただアルゴリズムが変更されても、ユーザーとの良い関係、ファンとの絆がなくならないよう、質の高いコンテンツを発信し続けることが重要だと感じました。