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転職してわかった紙とWebのデザインの違いと注意するポイント その2

前回の続きです。

3. 解像度、単位

基本的に解像度は紙が350dpi、Webが72dpiで作成されます。紙はサイズがA1ポスターなど大きなものは200×300dpiで作成されることもあります。紙は解像度が大きいほど画質が綺麗になりそうなものですが、印刷会社に務めていた際に、350dpi以上にしても画質は変わらないと教えていただいたような…(現在は印刷機の進歩などで高画質で印刷できるのかもしれません)Webはモニターの解像度が決まっているため72dpiで固定となります。今は当たり前なので、なんとも思わないですが、新人Webデザイナーの頃は解像度が約5倍も違うので、違和感があったのを覚えています。紙は解像度が大きいため、元の画像を若干大きくさせたぐらいでは粗さは目立ちませんが、Webでは異なり非常に荒く見えてしまいます。「1ピクセルの重さ」とでも言いますか、非常に気を使って作っていたことを思い出します。

4. デザイン上の制限

紙は前回ご説明したように紙の範囲と色ぐらいで、その他はほぼ、制限なく自由にデザインすることができます。Webのほうがユーザーの環境に左右されるので、デザインの制限については紙に比べ圧倒的に多いですね。例えば、・フォントはデバイスフォント以外は全て画像でしなければ再現されない。ユーザーのPCに指定したフォントが入っていなければ代替フォントになります。Web制作においてデザインだけではなくSEOなど非常に重要なので画像を多用するわけにもいきません。・文字間、改行など制作者側が意図したように見せることができません。ある程度は調整できるのですが、ブラウザの違いやサイズによって見え方が変わってきます。・文字組も縦書きはNGです。画像であれば問題無いですが、デバイスフォントでの表現は基本的には行えません。まだまだあると思いますが、Webについては制作者側が意図した見せ方が100%できないのでその点を踏まえたうえで制作する必要があります。次回は5. 紙のデザインの特徴6. Webデザインの特徴について書かせていただきます。
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この記事を書いた人

村尾 俊一

Creative & Development Division