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デザインのクオリティを上げる方法

約20年ほどデザインに関わっている私が、デザインのクオリティを上げるため、日々の業務で行っている事の中から効果的な例をご紹介したいと思います。
地道ではありますが、簡単で誰にでもできるので参考になれば幸いです。

多くのデザインを見る

当然だと思われている方が大半だと思いますが、単純にクオリティが高いデザインを見るだけではありません。
もちろん量は見るのですが、閲覧方法にちょっとしたコツがあります。

それはデザインを閲覧するうえで、そのデザインになった“目的”や“経緯”を考察するとこです。
WEBでもDTPでも公開されたデザインには理由があります。

WEBサイトを見るときは、設計も重要な要素です。
マーケティングの観点から、サイト構成、ページ数、コンテンツの内容、キーワード、PC表示とスマホ表示の違い、ゴールまでの導線、流入経路、SNSなどあらゆる角度からサイトの目的を探ります。

強みや差別化をどのようにユーザーに伝えようとしているのか、該当サイトの強豪となるサイトまで調べてみることもあります。

単純に参考デザインを見ていくより時間はかかりますが、1つのサイトから膨大な情報を得ることができ、自らサイトの設計をする際にかなり役に立ちます。
試しに10サイトほど考察するとおすすめします。

サイトの考察は自社の勉強会でも取り入れており、ランダムにサイトを選択し、“目的”や“経緯”をディスカッションしております。

デザイン説明用の資料を作る

デザイナーとして駆け出しの頃は、見た目を重視したデザインを行っていましたし、それこそが最も重要だと思っていました。
ですが、クライアントに提出したときに見た目を重視したデザインだと、担当者の好き、嫌いで判断られることがあり、何度も修正が入り、スケジュールが遅延し、プロジェクトに支障をきたすことがありました…

見た目を重視した結果、なぜ、このデザインになったのか説得する材料が無い状態でクライアントに確認をとっていたのでクライアントも判断する材料が無く、結果、好き、嫌いで判断するしかなくなっていたと思います。

それからデザインに説得力を持たせるよう工夫を行い、現在ではデザインを提出する際に何を聞かれても説明ができるようデザイン説明用の資料を作成しています。
気を付けていることは以下の内容です。
※しっかりと要件を確認し、設計を行っていることが前提です。

・デザインのブロックごとに参考画像を参考サイトのURLを記載する
・分析結果や要望からコンテンツの優先順位を明確にする
・可能な限り数値を記載して説明する
・デザイントレンドやマーケティングの情報を入れると効果的

デザインのクオリティには関係なさそうですが、デザインに根拠を持たせるためには、しっかりしたデザイン設計と分析が必要で作成前の段階でデザインのクオリティに大きく影響してきます。

説明資料としてまとめることで設計した内容に間違いがないか再度、考えをまとめることもできるので毎回行っています。

レビューを依頼する

当たり前で簡単なので驚かれたと思いますが、案外やっていない人が多いと思います。
レビューを依頼するということは、レビューに時間を割いてもらうので申し訳ないと思いますが、少しでもクオリティを上げるため、必要な作業と考えています。

DTMはデザイナーだけではないので、多方面から意見をもらうことができます。
エンジニア、営業目線で意見をもらうと新たな発見があり、非常に参考になります。

仕事とはいえ、時間を作ってもらうので日頃のコミュニケーションが必要だと思います。

よく閲覧するWEBデザインの参考サイトURL

straightline bookmark

81-web.com

MUUUUU.ORG

S5-Style

awwwards

cssdesignawards

FWA

その他にBehanceやPintarest、自治体などが行っているパッケージデザインコンテストなどの差異ともよく閲覧します。

単純にクオリティの高いデザインを見ているだけでは、デザイン力の向上には繋がりません。
必死に考え、デザインの裏側を意図や目的を考えることを継続することで筋トレのように、デザイン力がついていきます。

地道な作業で時間がかかりますが、明らかにクオリティが向上するので是非お試しください。

いかがだったでしょうか?
以上が私が行ってきたクオリティをあげるための方法になります。

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この記事を書いた人

村尾 俊一

Creative & Development Division